宇都宮市中心市街地活性化基本計画(案)に対する意見書

宇都宮市におかれましては,中心市街地活性化に関して,「第5次総合計画」及び「都心部グランドデザイン」に基づき,積極的な取組をいただいているところであります。
殊に,県都・宇都宮の顔にふさわしい活力と魅力ある中心市街地の形成を図るために策定した「第1期宇都宮市中心市街地活性化基本計画」においては,当協議会との協議・意見交換を経て,多様な事業を計上し,また計画の進捗状況について,適宜報告いただくなどしながら,多くの事業を着実に実施いたしました。
こうした取組により,街なかの賑わい回復の兆しも見られてきたところであり,当協議会の構成員及び関係者にとりまして,「第2期宇都宮市中心市街地活性化基本計画」に対する期待感がふくらんでいるところであります。
昨今,国においては「地方創生」を掲げ,少子高齢化の進展に的確に対応し,人口の減少に歯止めをかけるとともに,東京圏への人口の過度の集中を是正し,それぞれの地域で住みよい環境を確保するなど,地域独自の創意工夫を促しているところであります。
こうした中,宇都宮市においても,平成27年2月に「ネットワーク型コンパクトシティ形成ビジョン」を策定し,「市内全ての地域の維持・発展を目指す」としており,その中で,中心市街地を「都市拠点」として位置づけ,「市全体の活力をけん引する高次の商業・業務機能などの都市機能を高度に集積する」としております。
このような「都市拠点」としての中心市街地を実現するための羅針盤となるのものが,今回策定にいたりました「第2期基本計画」になると受け止めているところであります。
そのため,当協議会は,「第2期基本計画(案)」に関し,幅広い分野の方々で構成し,幹事会と全体会を数回開催し,特に,個別民間事業に関しては,専門部会を設置するなど精力的に協議を重ねてまいりました。
その結果,「第2期基本計画」におきましては,宇都宮市の持つ自然や歴史,文化などの地域資源を生かしつつ,ネットワーク型コンパクトシティの中枢となる都市拠点づくりに向けた都市機能集積や公共交通ネットワークの構築などの基本理念が示されております。また,その理念を実現するための3つの方針と目標,目標数値,重要かつ不可欠な活性化事業が具体的に計上されております。
当協議会といたしましても,「第2期基本計画」は,官民が一体となった事業推進を具体化させる計画でありますことから,事業の実現に向けて,最大限の努力をしてまいる所存であります。
つきましては,下記に示す意見は,当協議会の総意として取りまとめたものであり,実施に当たりましては特段のご配慮をお願い申し上げます。

【記】

1.事業実施に当たって

第2期計画に計上された各事業については,スピード感をもって実施されるとともに,都市拠点形成に向け,大通り沿いの再開発やJR宇都宮駅東西口の開発,LRTの導入整備など大型プロジェクトについては,着実な事業推進を図られたい。
また,民間が実施する事業については,各実施主体において積極的に取り組む所存であるが,事業推進に当たっては,国や市などの支援措置の活用も重要であることから,より一層関係省庁や関係部署との連携,調整を図られたい。
さらに,計画期間内に事業化を目指す事業についても,具体化を図る中で,適宜支援措置等を講じられたい。

2.まちづくりの一体性の確保について

中心市街地活性化の波及効果をより高めるため,第2期基本計画に計上した事業の実施に当たっては,計画区域及びその周辺はもとより,本市全体の関連施策との連携を図りながらまちづくりの一体的推進を願いたい。

3.第2期計画の着実な推進に向けて

中心市街地における恒常的な賑わいを生み出すためには,行政機関,支援機関,商店街,地権者等との一層の情報共有や連携が欠かせないことから,当協議会においては,緊密な連携のもと,中心市街地の活性化に向けて取り組んでいく所存である。宇都宮市においても,計上された事業計画や目標指標の進捗状況,成果等については,当協議会に適宜ご報告いただくこと,また,必要に応じ事業の見直しや新事業の必要性等について協議するなど,計画の着実な推進が図れるよう,特段のご配慮を賜りたい。